同級生
大人になった彼のものを初めて身体に迎え入れる時が来ました。
膝を立てた脚を彼に向かって大きく開きます。
彼が自分のものに手を添え、先で私の入り口を探ります。
狙い定まった先が徐々に私の中に入ってきます。
私も彼もその部分をじっと見つめます。
ゆっくりと彼の大きさに私の中が開かれていきました。
行きつ戻りつを何度か繰り返しながら、彼のものが全部私の中に入り、私の中を驚くほどいっぱいにしました。
「はんっ……」
彼のもの……こんななんだ……。
彼がため息のような息を吐き、顔を少しだけゆがめました。
「お前ん中こんななんだ、すごい気持ちいいよ……」
彼も同じことを思っていたのです。
彼が覆いかぶさり身体を合わせてきました。
私は彼の背中を抱きしめました。
強く。
なぜか涙がにじんできました。
20年の時を経て再会した彼が、今私の中に初めて入り、私を褒めてくれたことが嬉しかった。
来て……もっと奥まで来て……好きなようにして、もっと気持ち良くなって……。
彼が動きやすいように、もっと脚を広げました。
「いい……お前、すごくいいよ……」そううわ言のように私の耳元で呟き続けました。
そして唇を押し付け合い、舌を絡めるうちに、彼が「ああ、もう駄目だ、いきそうだ……」と切ない声を上げました。
「いいよ……我慢しないで出して……今日は大丈夫だと思うから……」
そう告げました。
「そうか……悪いな……いくよ……」
彼はそういうと、私の奥をやや下から小刻みに早く突く動きになりました。
旦那とは違う動き……。
旦那は長いストロークで上から押し込むように動きます。
ほどなくして彼が短い低いうめき声を漏らすと、腰の動きが止まり、私の中で彼のものが、どくんどくんと脈打ち始めました。
彼は脈動が終わるまで私の中をゆっくりと動き続けました。
イキ方も違う……。
旦那は射精のときは、じっと止まったままです。
ドクドクと脈打つまま動かれる突かれる感覚は新鮮でした。
私の中で彼の動きが完全に収まりました。
荒い息の彼の後ろ髪を何度も撫でました。
「悪いな、俺だけ早くいって……」
「ううん、いいの……私の中、気持ち良かった?」
「うん……」
彼は照れ臭そうに笑いました。
私は下から彼に頬を手で挟むと、キスをねだりました。
私の中の気持ちよさに、彼に早く限界が来たことが逆に嬉しかったのです。
完
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蒼井シリウスさんの日記
官能アンチショートショート その3
[作成日] 2019-04-20 11:35:33