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永井 遥樹さんの日記
Character Profile No.21
[作成日] 2019-04-24 17:41:06
『果てのない海に呑まれて』
Felipe Pfalz (フェリペ・ファルツ)
レオンをもっと悪く描くつもりだったとすれば、彼はもっと良いお兄さんに描くつもりでした(苦笑)
ただ、「代償」の章を書いた時に
“こいつは意外と……”
という考えが浮かびました。
純粋な子にファルツの当主が務まるわけがないなと。
(そもそもファルツ家の中で純粋に育ったレオンとフローラが奇跡)
唯一レオンを愛し、守り、それに縋る自分を醜いと思ってしまう。
もし彼が生きて当主になっていたら、いつかレオンを憎むようにさえなっていたかもしれません。
その自由さ故に。
ミゲルも、レオンでさえも彼の本性に気が付かなかった。
その孤独を死ぬまで隠し通すほどの強さ、そして狡猾さがフェリペにはあったのではないかなと思います。