初めての女
後までタケル君の初めての女が、自分で良かったと思ってもらいたい……。
ナミが初めて見たタケルの男のものは、まだ中学3年生だというのにもう充分に大人の男の形をしていた。
ただ、肉茎の白さ、毛の無いつるつるとした陰嚢からは、初々しさが見て取れた。
ナミは、自分の広げた脚の間から手を伸ばし、指でタケルのものを柔らかく包むと、自分の女に、あてがった。
「ここよ……さあ、きて……」
タケルは局部を凝視しながらゆっくりと腰を押し付けてきた。
先ほどの乱暴な胸への愛撫で、図らずも準備の整ったナミの部分だったが、タケルの丸々と張りつめた先が中を進むときは、その抵抗の大きさと、圧迫感に時折顔をしかめた。
探りながら入ってきたタケルのものが、内部の行き止まりにずんと潜り込む。
ナミは思わず仰け反り、鋭く高い声を上げた。
「あんっ! すごいわ、先生の中タケル君のでいっぱいよ……ほら、これが女の人の中よ……どう?」
タケルの顔が切なそうに歪む。
「ああ……あったかくて、ぬるぬるしてて、とても気持ちいいです……」
「じゃあ、動いてみて……」
タケルは結合部分を見つめながらゆっくりと出し入れを始めた。
数回ほど繰り返した時だった。
「ああぁ……先生……ぼくっ!」
切羽詰まった声が上がった。
「いいわよ、我慢しないで! そのまま!」
タケルの口から情けない吐息が漏れた次の瞬間、ナミの中のものが更に硬く膨らみ、どくんと跳ね上がった。
「あんっ!」
続けざまに力強く脈動し始める。
荒い息で崩れ落ちてきたタケルの背中をやさしく抱く。
タケルの、初めての女の中での射精は、とても長いものだった。
しばらくしてタケルの硬い輪郭が徐々に薄れていく。
繋がっている部分から熱いものが漏れ出るのを感じた。
「わあ……すごい……いっぱい出たね? 良かった? 本当に私で良かった?」
タケルが顔を上げ、バツが悪そうに微笑んだ。
「先生の中、すごい気持ちくて全然我慢できなかった……こんな気持ちいいこと生まれて初めてです……先生で良かった……」
「そう……嬉しい……」
照れ笑いするタケルが愛おしく思えて、ナミはタケルを顔を引き寄せた。
合わせた唇から、舌を差し込む。
舌を絡め合ううちに、中でタケルのものが、輪郭をとり戻してきた。
タケルが見つめて言う。
「先生……もう一回したい」
ナミは優しく頷いた。
完
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蒼井シリウスさんの日記
官能アンチショートショート その6
[作成日] 2019-11-28 22:14:44