よく、仲間うちで集合写真を撮り合うと「変顔」ばかりする人がいます。
若い人に多いのではないでしょうか。
何気ない行動ですけれど、そこにはある心理が働いていると私は思うのです。
それは端的に言うと「よく見られようとして用意した顔が、後で見てみたらそうでもなかったり、挙げ句の果てには、ひどい写りだった場合、その時の精神的ダメージが大きいから、だったら始めから変な顔で写ってた方がいい」という自己防衛の心理です。
なぜこんなことを言い出すのかというと、今回はそれが、自分の作品を世に出すときの心構えに通ずるとこがあるからです。
「神経をすり減らして努力して書いた作品が、思ったほど評価されないと精神的ダメージが大きいから、だったら始めからほどほどに書いてた方がいい」という考えと同じだからです。
そうした場合、予定していた通り、ほどほどの成果しか得られません。
本当に成果を出したいと願うならば、それなりに神経をすり減らして努力した作品を出して、それでいて、あらかじめ成果が出なかった時のショックに耐える精神的準備をしておくのが最善の方法です。
努力をしなかったのだから成果が出ないのは当たり前、あきらめがつく、という自己防衛予防線作戦ではいつまで経っても成果はでません。
コンテストに出す作品にしても、同じです。
まじめに取り組んで入選も出来なかったらショックが大きいから、ほどほどに書いた作品を出して、それで受かったらラッキー!な気持ちぐらいでちょうどいいや。なんて思ってたら絶対受かりません。
ただそれは、受かった時の報酬の大きさにも関係しますが(笑)(今回も運営側にチクチク)
でもこれは自力出版するときの心構えにも通じます。
読まれる努力は出来る限りしてください。成果が出なかった時の予防線は、努力しないことではなく、成果が出なかったときのショックにあらかじめ耐える準備をすることです。
ですから今度からは、写真に写るときは変顔ではなく、きれいに写る努力をしましょう。そのうち「いつもきれいに撮れてるよね、なんで?」って言われる日がきっときます。それはきれいに写る努力を怠らなかった結果です。
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
自力出版のすすめ その4
[作成日] 2021-01-15 20:22:24