優柔不断
美幸は優柔不断だ。
服を選ぶときも、俺に
「この色と、この色どっちが似合う?」
と聞く。
「こっちでいいじゃないの」と俺が指差すと
「ナオ君がそういうならこっちにする」
そう言って俺が選んだのを買う。
外食の時もそうだ。
俺はすぐに自分の食いたいもの選ぶが、美幸はいつまでも迷っている。
「とりあえず、今食いたいものを選べよ。別に二度とこの店に来ないわけじゃないんだから、また次に来たとき違うもの選べばいいだろ?」
「えー、じゃあ、シーフードと、キノコどっちがいいかな?」
「シーフードでいいんじゃないの? 見た目美味しそうだし」
「ナオ君が言うならそうする」
一事が万事この調子だ。
このあと俺たちはラブホに入った。
もうそろそろクライマックスに入ったときだ。
正常位で美幸を激しく突く。
「ああ、ナオ君、いいっ! イクっ!」
美幸がイキそうになったら、俺は中断し、今度は美幸を四つん這いにし、バックから突いた。
「ああっ! いいっ! イッちゃう! イっちゃうぅ!」
「どっちがいいんだっ!」
そしてまたイキそうになったら、正常位で美幸を揺さぶった。
正常位とバックを何度か繰り返した時だった。
「どっちだっ、美幸!」
「ああっ! こっち、こっちがいいっ!、出してっ! 今、奥に出してっ! お願いっ!」
と、最後に美幸が、自ら中出しを選んだのはバックからだった。
俺は美幸の尻を、両手で肛門が見えるほど鷲掴みし、その中央を長いストロークで突いた。
奥の肉壁を更にえぐる。
限界が来た。
肉壁に俺の先を潜り込ませながら俺は腰の動きを止めた。
どっと射精が始まる。
俺の射精の脈動に合わせて、見下ろしてる美幸の背中がガクガクと震える。
そして美幸の頭がベッドに崩れ落ちた。
ほら、自分で選ぶのも悪くないだろう?
俺は射精の快感の中、美幸の成長を悦んでいた。
完
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
官能ベリーショートショート その57
[作成日] 2023-06-25 21:08:20