たとえば…↓
「今夜は返さないよ」と彼が言った。
わたしはそんな彼に「好きにして」と、自分でもわかるほどの濡れた声で囁いた。
こういう
"「〜」と言った。"
スタイルは、プロの作家でもしばしば見かける。誰のセリフなのか一目瞭然でわかりやすいという利点がある。
文章・スタイルはその作家の個性だ、と私は思う。
「批評に、それは違うなどと物申していたらキリがない」と村上春樹が何かのエッセイで書いていた。確かにそうだ。しかしそれは自分の作品の話である。他の作家の作品への「ちょっと違うんじゃない」と思った批評に物申してみたくなった次第である。
作者ページ
霧山純生さんの日記
文体 文章 スタイル
[作成日] 2023-08-30 12:03:18