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蒼井シリウスさんの日記

『姫始め』(再掲載)
[作成日] 2024-01-05 20:13:00
ホテルの12階の部屋。
窓からは、光を反射する高層ビルの壁がいくつか見え、眼下には薄汚れたビルの屋上がいくつか見えた。
正月も明けきらない5日、土曜日、正午近く。
無数にも見える窓で、乾いた光が漏れているのはまばらだ。
俺は、裸の理恵の両手を窓ガラスに付かせ、背後から密着すると、片方の手で乳房を乱暴に揉み、もう片方の手は股間に滑り込ませた。
「ほら、理恵、見せてやれよ、正月から働いている奴らによ、よがってるお前の姿を」
「いやっ、お願い、やめて……」
そう言っても興奮しているのがわかる。
触れた指にぬめりが付着する。
「お前、見られて興奮してるんだろ?」
「違う……そんなこと……」
「違わねえよ!」
俺は理恵に背後から一気に挿入した。
「ああんっっ!」
仰け反り、首を激しく左右に振る。
「ほら、思った通り、もう中までぐちょぐちょじゃないか……このビルのどっかにいる旦那によ、昼間から他の男にぶち込まれてる姿を見せるんだ!」
理恵の旦那は大手企業の役員だと聞く。
こんなことが知れたら影響は会社にも及ぶだろう。
「いやっ! お願い! やめてっ!」
首を横に振り続ける。
理恵の顎に手を当て前を向かせる。
「いやっ……」
理恵の中が、俺のものを断続的に絞る。
感じているのだ……こうされることに……。
近くに見えるビルの、同じ高さの窓のブラインドが上げられた。
中からネクタイ姿の男がのぞく。
男の動きが止まる。
こちらに気付いたのだ。
俺は理恵の耳元に口を寄せて言った。
「ほら、あそこのビルの窓を見てみろ、男がいるだろ? こっちを見ている」
理恵も気づいたようだ。
「あの男に見せてやるんだ。お前の姿を……」
目測で50メートルくらいの距離だ。
顔はわからなくても、何をしているかは判別できるだろう。
俺はこれ見よがしに、理恵の乳房を掴むと、乱暴に揉んだ。
後ろから激しく突く。
「ああっ! いやっ! ああっっ!」
徐々に理恵の締め付けが強くなる。
身体が固まり、押し殺した喘ぎ声だけを吐き始めた。
イキそうなのだ。
「見せるんだあの男に! お前のイク姿を!」
俺は突くスピードを上げた。
「ああっ、イク……イっちゃう……あっ、だめっ……イクっ……イクっー!」
その声と同時に理恵の中に放った。
窓の男を見た。
顔があった場所には、大きなレンズを装着したカメラがあった。

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