「あら?こんなところで何しているの?」
副校長の島津先生が不審に思うのも無理はない。僕がひとり佇んでいたのは、普段は生徒が立ち寄らない放送室の前だ。先生が扉の上を見て眉間にシワを寄せる。そこには『放送準備中』を示す赤ランプが点灯していた。
あ、愛里沙・・・は、早くしろ!!
思い返せば2時間前、突然、愛里沙が『放送室の機械を見てみたい!』とか言い出し、僕を勝手に見張り役に抜擢したのだ。このまま先生が扉を開けたら、僕は先生と(どういうわけか)愛里沙にも怒られ、大変なことになる。なんとかしなくちゃと思い、口を開こうとした矢先、
ぴんぽんぱんぽーん♪
のどかなメロディの後に、全校放送が響き渡った。
声の主はもちろん、愛里沙だ。
『全校生徒のみんな!喜んで♪
先生♡ロリコンになって♪が、初ピックアップよ〜〜〜〜〜〜っ』
な、何が『よ〜〜〜〜〜〜っ』だ!!
見るだけって言ったのにっ!!
僕は額に手を当てる。
「一体何を!」
一瞬フリーズした先生がハッとして動き出したので、慌ててその前に立ちふさがった。「た、多分、生徒会放送の練習のつもりだったんじゃないっすかね。放送事故です!もうやだな愛里沙ったら!」
僕は適当な嘘をぶちかました。
「事故?」
「です、です!!ぼ・・・僕、止めてきますね」
滑り込むように放送室に入ると、セーラー服姿の愛里沙が満足そうな表情でそこにいた。愛里沙は中学生になり、トレードマークのツインテールをやめて髪を下ろしている。
「ちょ、愛里沙!まずいよ!!先生来てるよ」
「ね、ね!今の聞いた?私、結構美声だと思わない!?」
「早く、出ようよ」
「ねえ、どうなの?」
「いや、そんなことより!」
ダメだよ、この人、話通じないよ!!
「なによ!秋良!私の事、好きって言ったくせに!」
「な!そ、そんなこと!!それなら愛里沙の方が先に好きって!」
「あ、あれは!!違うから!!」
ガタンと放送室の扉が開く。そこには島津先生が仁王立ちしていた。
「あんたたち!何しているの!!」
その声が放送室の扉の外からも響いていた。僕は、はっとなって、放送機材の方に目を向ける。機材の右上には、『オンエア中』を示すランプが、赤々と灯り続けていた・・・。
ひいいいいっ!
この後、僕と愛里沙は『伝説の夫婦漫才』と、たっぷり1ヶ月間からかわれる羽目になったのであった。
作者ページ
kalraさんの日記
祝🎉ロリなれ初ピックアップ(放送事故編)
[作成日] 2026-01-04 09:33:42
日記へのコメント
ロリなれ、ピックアップ・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
超嬉しいです。この作品、ノリと勢いで書いたんですけど、結構気に入ってたんです。
秋良と愛里沙
中学生になっても相変わらずな雰囲気をショートストーリーから感じてもらえれば幸いです。
愛里沙は中学生になったら髪の毛を下ろし、外面よしこちゃんになって、モテるようになる、という設定をかつて考えていました。
私、めったに続編書こうと思わないんですけど、愛里沙にはたまに会いたくなります。
真剣に考えてみようかな・・・(^_^;)
ピックアップ、拍手をくれた人
この作品を読んでくれた人、全てに感謝します♪
Kalraでーした♪
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
超嬉しいです。この作品、ノリと勢いで書いたんですけど、結構気に入ってたんです。
秋良と愛里沙
中学生になっても相変わらずな雰囲気をショートストーリーから感じてもらえれば幸いです。
愛里沙は中学生になったら髪の毛を下ろし、外面よしこちゃんになって、モテるようになる、という設定をかつて考えていました。
私、めったに続編書こうと思わないんですけど、愛里沙にはたまに会いたくなります。
真剣に考えてみようかな・・・(^_^;)
ピックアップ、拍手をくれた人
この作品を読んでくれた人、全てに感謝します♪
Kalraでーした♪
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