「ねえ、ママ・・・このお写真の人、ママ?」
懐かしさにつられてついめくり始めてしまったアルバム
それを目ざとく見つけた娘の水岬(みさき)が、私の肩にボンと、乗っかってきた。
今日は我が家の引っ越しの日。
私と蒼人、それと手伝いに来てくれているお父さんと耀さんで新居に運び込まれた荷物を片付けている。
ちなみにこの夏に生まれたばかりの水樹(みずき)は、
恵美子おばさんの家に避難中。
なので、久しぶりに一人っ子に戻った水岬は
嬉しくて仕方がないといった様子だった。
「ママ、かわいい♪お姫様みたい!」
水岬の目を釘付けにしたのは、7年前の秋・・・私と蒼人の結婚式の写真だった。
緑なす木々
大きな三角の屋根が特徴的な高原の教会の前
真っ白なウェディングドレスを身にまとい、ブーケを手にした私と
シルバーを基調とした素敵なタキシードを身に着けた旦那様との・・・
二人の唇が重なり合う瞬間の写真・・・だった
アルバムには他にもたくさんの写真がある。
ブーケトスのシーン
水際さんから『ちゃんと私に向かって投げてね』なんて言われていたけど
結局手を伸ばして取ったのは、耀さんだった
一枚一枚に、本当にいろんな思い出が詰まっている。
どれも私の宝物だった。
ぴんぽーん♪
玄関のチャイムの音でふと我に返った。
どうやらお客さんが来たみたいだ。
「はーい!」
階段を降りると、後ろから水岬もついてきた。
扉の向こうに人影が見えたので、急いで開けると、
そこには、臨月のお腹を抱えた水際さんが立っていた。
「ああっ!家にいてって言ったのに!」
チャイムの音を聞きつけて、玄関まで来た耀さんがその姿を見て声を上げた。
「だーってさ・・・頼まれちゃったんだもん」
へへへと笑いながら、彼女は持っていた紙袋の中身を差し出した。
そこには、ホールケーキとカードが一枚。
カードにはこうあった。
『 雨が好き🎉ピックアップ6回目♪
そして、お引越しおめでと〜🎊 』
「作者さん?」
蒼人が玄関にやってきて、私の持っているカードを覗き込む。
「ちょうどいい。コーヒーを淹れようか」
お父さんもやってきた。
「わーい!」
「水際さんはデカフェです!」
喜ぶ水際さんに耀さんがピシャリと言う。
そんないつもの光景
変わらない日常
この瞬間もまた、
かけがえのない私の宝物、なのだ
作者ページ
kalraさんの日記
祝・雨が好きピックアップ🎉6回目〜♪(思い出Ver.)
[作成日] 2026-03-16 23:09:08
日記へのコメント
みなさま
雨が好き・・・6回目のピックアップ
誠にありがとうございますm(_ _)m
例によってショートストーリーを掲載してみました。
本編で描き損なった蒼人とみなとの結婚式の様子
その雰囲気だけでも感じてもらいたいと思って、
1000文字の中に無茶苦茶に思いを詰め込んで書いてみました。
1月に完結した本作が、この日にまたピックアップされたことを
作者としてとても嬉しく思います。
この作品は、蒼人とみなとが辿った景色を
カメラで撮ってアルバムに貼るような気持ちで書いていました。
ひとつひとつの章が、彼らのかけがえのない思い出
そんな風に感じてもらえたらと思います。
Kalraより♪
雨が好き・・・6回目のピックアップ
誠にありがとうございますm(_ _)m
例によってショートストーリーを掲載してみました。
本編で描き損なった蒼人とみなとの結婚式の様子
その雰囲気だけでも感じてもらいたいと思って、
1000文字の中に無茶苦茶に思いを詰め込んで書いてみました。
1月に完結した本作が、この日にまたピックアップされたことを
作者としてとても嬉しく思います。
この作品は、蒼人とみなとが辿った景色を
カメラで撮ってアルバムに貼るような気持ちで書いていました。
ひとつひとつの章が、彼らのかけがえのない思い出
そんな風に感じてもらえたらと思います。
Kalraより♪
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