『お持ち帰り』ピックアップありがとうございます。
さっそくのレビューもありがとうございます。
この作品は、超短編の割に、ある程度のPV数を稼いでしまったので、多分、常連さんというよりは、私の日記を読んで関心を持った新しい読者さんが、私のトップページを見て、とりあえず、目についた短めの作品を読んだら、ちょっと面白かったので、ボタンを押してみた、と推測しています(笑)
シリアスな作品が多い中で(笑)コメディタッチなのは、『パパとナナとモモちゃん』につづく2作目です。
もう一つ、私の中での大きなジャンル分けでは“一人語り形式”の作品と位置づけています。
同じような形式は『あなたへ……千鶴子より』と、この前にピックアップいただいだ『告白』なんか、そうです。
(ひそかに"番宣"ですが(笑))
私この形式を“一人称形式”とは言わず“一人語り形式”呼ぶのには訳があります。
同じでないの?
と、言われそうですが、私の中では違います。
どこがどう違うかというと、上手くは答えられないのですが“一人称形式”は“万人に向けて”伝える書き方で、“一人語り形式”は、“ある特定の個人に向けて”伝える書き方とでも言いましょうか……。
言うなれば“手紙”です。
語り口は、伝えようとする相手により変わります。
特徴としては、若干説明っぽくなるのと、その主人公が言いたいことだけ、そしてその主人公の言語能力に合わせて書けるので、ちょっと描写に“手抜き”が出来ます(笑)
主人公が高校生の“俺”であるならば
俺、高3のツヨシ。
ああ、俺、普通だよ。
別に、カッコよくもねえし、勉強もできねえし、彼女もいねえ……。
と、状況説明すごい楽なのです(笑)
これで“勝負”するなら、やはり“設定”の妙と魅力的な“キャラ”です。
これ、小説風に書くと
朝、ツヨシは今日も重い足取りで校門を奥へと進んだ。
前を、男女のカップルが寄り添い、楽しそうに話しながら歩いている。
舌打ちした。
ちぇ、まったく朝っぱらから、見せつけやがって!
これ書くのに、前の文章より10倍くらい時間かかりました(笑)
でも、どちらが“良い”“悪い”はありません。
読む人次第です。
要は、面白ければいい……このサイトの趣旨ですね。
もし、これから小説を書こうと思っている方は、この“一人語り形式”から入ってみては?
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
“一人称”と“一人語り”
[作成日] 2015-02-12 10:15:00