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蒼井シリウスさんの日記

エッセイ執筆方法論 中編
[作成日] 2015-02-14 08:44:36
私の場合、この映画の“おやっ”と思ったのは、以前も書いたのですが、この物語は、小学校の頃に読んだ本『合成怪物の逆しゅう』によく似ているのです。

それを伝えたい。
「へえー、そうなんだ」と思ってもらえるように書くのが今回の目的であり、テーマです。
テーマは、独自であればあるほど、面白いものになります。

そして②です。
今度はその映画の情報になります。
①を補う大まかなあらすじや、俳優とか監督への思い入れとか、自分が知っている雑学を披露するのもいいでしょう。


冒頭で、主演のジョニー・デップ演じる人工知能開発の権威であるウィルは、テロリストの凶弾に倒れ、余命宣告を受けます。同じ研究を続けていた妻は悲観にくれますが、あることを思いつきます。以前チンパンジーの頭脳をコンピューターに組み込んだ成功例を……中略……そして彼はコンピューターの中で進化してくのです。


と、映画の情報を提供してから、次の③のそれに対する自分の“感想”となります。


時代背景は解らないのですが、今の最新テクノロジーの進歩を考えると、コンピューターに人間の頭脳を組み込むというのは、まったく不可能だとは言い切れない時代になっています。
今、この物語が荒唐無稽だと思わないのでしょう。
でも今からウン十年前はどうでしょうか?
実は小学生のとき、この物語と酷似した本を読んだことがあるのです。
それは『合成怪物の逆しゅう』という児童小説です。
ご存知の方は、おいででしょうか?
この本でも、冒頭、ある科学者が、ある組織に殺されるのです。
そして、その科学者が目覚めると、なんと彼はコンピューターの頭脳になっていたのです……中略……当時このような話が作られていたとは驚異的です。


これが感想になります。

次は、『この映画は子供の頃に読んだ本と似ている、そんな昔に未来が予測できたことは驚異的だ』ということから導き出される④の“考え”を表明します。

コアな切り口、コアな感想だけで終わっても面白いかもしれませんが、これだけだと“オタク系”の話になってしまいます(笑)

面白いかもしれないけど、共感しづらい。
(私の『マスターキートン』の話)

そこから一歩外に出て“誰もがうなずける話”に当てはめてみる。
顕微鏡で見せた世界を、実はそれは日常でもあることなんだと、読者に気付かせる。


つづく……。

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