人間にフェチがあるように、実は猫にもフェチがある。
うちには猫が三匹いる。
親のメス猫、その子どものメス猫二匹だ(父親は知らない)
その子どもの一匹が、すごい変なフェチを持っていることが最近わかった。
それも匂いフェチ。
何が好きかと言うと、靴下の匂い。
特に私と次男の一日中履いた後の靴下(この場合“臭い”と書くべきなのか?)
次男は中学生でバスケ部。
彼が帰宅して脱ぎ捨てた靴下にすかさず近づく“彼女”。
そのあとの行為は目を覆わんばかりだ。
目を細め、恍惚とした表情でその靴下に顔を擦りつける。
両手でつかみ、抱きかかえる。
それからは狂ったように転げまわる。
私にする場合は、私が靴下を履いたまま足を投げ出すと、足先に近寄り、顔をすりすりし(特に口の端の部分)そのあと、はむはむし、最後に両手で掴み、噛みだす。
いててっ……なんじゃ、お前……?
他の二匹にはそんな趣味はない。
およそ猫ぐらいの小動物になると、均一的な嗜好を持っていると思っていたが、個体、固体でそれぞれ違う好みがあることがわかった。
もう一つ、興味深いことは、うちにはもうひとり高校生の長男がいるのだが(野球部)彼の靴下には“彼女”は関心を示さないのだ。
この違いはなんだろう?
どんな靴下でもいいわけではないのだ。
多分、匂いの成分が違うのだろう。
長男の匂いは、彼女の好みではないのだ。
ちなみにだが、彼女は一番長男に懐いている。
彼に何をされてもじっとしている。
しかし、私と次男には懐かない。
私と次男が抱きかかえようとすると、逃げる。
この違いはなんなのだろう?
匂いが好みだからといって、その人間を受け入れたわけではないのだ。
フェチの好みと、一般的な好みには違いがあるのだ。
人間の女性にも、男の体臭フェチがいるのをよく聞く。
特に耳の後ろの匂いを嗅ぐ人がいる。
なんとなくわかるような気がする。
匂いが好きだからといって、その男が結婚相手として相応しいかどうかは別の問題なのだ。
私の結婚相手は、私の靴下にじゃれつく猫を見て、違う意味で目を細めている。
完
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
『猫のフェチズム』
[作成日] 2015-04-07 16:49:27
日記へのコメント
しばらく振りです。
異性への好みはやはり多種多様で、人間も猫のようにTPOに応じて相手を変えられると便利ですね(笑)
異性への好みはやはり多種多様で、人間も猫のようにTPOに応じて相手を変えられると便利ですね(笑)
お久しぶりです。
猫。
うちにも三匹いますが、どれも凄い個性的で
人間と変わらないですよね(笑)
そのうちの一匹は、夫の匂いが好きみたいで、いつも布団に潜り込んで寝てます。
私のはどうも駄目のようで…
やはり猫は匂いには敏感に反応しますよね。
マグロに食いつく猫、鰹に飛び付く猫
肉が大好きな猫。
猫の好みって難しいです💦
夫曰く「お前の好みはもっと難しい!!」
私が難しいのは…男性の好みだけですから。(笑)
猫。
うちにも三匹いますが、どれも凄い個性的で
人間と変わらないですよね(笑)
そのうちの一匹は、夫の匂いが好きみたいで、いつも布団に潜り込んで寝てます。
私のはどうも駄目のようで…
やはり猫は匂いには敏感に反応しますよね。
マグロに食いつく猫、鰹に飛び付く猫
肉が大好きな猫。
猫の好みって難しいです💦
夫曰く「お前の好みはもっと難しい!!」
私が難しいのは…男性の好みだけですから。(笑)