ここ数年、私の一番のお気に入りの映画監督はクリストファー・ノーラン。
全ての作品が好きという訳でなくて、「メメント」「プレステージ」「インセプション」「インターステラー」このあたりがお好みでございます。
全部人を選ぶ作品ですね、ハイ。
この四作はホントにもう大好きで、大傑作だとか個人的には思っている訳ですが、人におススメすると反応が両極端で興味深くもあります。
全然ダメ、か大感激。
大感激する人は傾向として頭がいい人が多い。
あ、これ、まるで自分で自分が頭良いって言ってるみたいでスゲー頭悪そうw
まあ頭が悪いのは事実なので、どう思われようといいんですが。
私の頭のデキなんて地球の諸問題とかあなたの日常においてさしたる影響なんぞ与えないわけで。
実際、これらは頭を使わずには見られない作品ばかりで、本気鑑賞モードだと「メメント」なんか一回見終わっただけでゲッショリしちゃいます。
脳ミソフル回転しますから。あきらかに異常な量のカロリーが消費されたのがわかる。メメント・ダイエットとかできそーな勢い。1時間で10キロ痩せました!とかライザップよりよっぽど効く。
休んでもっかい見よとか思ってるうちにレンタル期限切れますからね。それほどグロッキーに。
だけど、その分エキサイティング。
冷却ファンの回転数MAXの熱暴走寸前みたいな状態で、全力で話についていくのがたまらない。クセになる。で、何回も見る。慣れて来ると話について行くのには頭使わなくなるのだけど、今度は登場人物たちが何考えてこうしたんだ? とか妄想爆発。そっちにカロリーメイト。
しかし、よくこんなモン撮ったな、と感心すると同時に勇気ももらえます。
見る側の能力に超依存してますからね、この作品。
それでも世に出す。
「俺がオモロイと思ってんのはコレだ!」と。
前衛芸術としてではなく娯楽作品として、こういうものを世に問うってのは自分の才能を信じてるだけではなく、見てくれる人のことを信じてないとできないんじゃないカナー。
「メメント」とか上に挙げた4作品を「つまんない」という人が口を揃えて言うのは「難しくて話がわからない」ですね。
個人的に思うのは、このタイプの人たちは「わからないもの」=「難しい」でワンセットの思考をしてるのかなあということ。そのこと自体に良し悪しなんかないですけど。
(つづく)
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黒名ユウさんの日記
イマージュ ~ 貴女と同じぐらいに ~ あとがき2
[作成日] 2015-06-22 08:30:59