こんばんは。苦悶快人です。
私は今、「父と娘の近親相姦日記」というとんでもなくインモラルな作品を更新中ですが、今日はその中で使われている手法についてのお話を書いてみたいと思います。
この中で使っている、「登場人物それぞれが日記を書いてそれが本文となる」という構成。元々は実験的に始めただけなのですが、最近それがとてつもなく書きやすいやり方だということに気づきました。
なにがどう書きやすいのか。
1.とにかく日記別に視点が固定されるので、視点変換の労がない。
2.同じ場面をそれぞれの視点から書き直すことができるので、書きたい心情表現は全部ぶち込むことが出来る。
3.日記であるということが前提なので、人物により記憶のずれがあってもおかしくない。だから、同じ場面でも言ってることややってることを微妙に変えることができる。
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特に3.は重要で、これができると同じセリフをいろんな言い回しに変えて書くことができるのです。セリフを考えているときはいろいろと気に入った言い回しが出てきますが、それを一個に絞りこまなくていい(ということにしてる)わけです。
※本当の事実を書く部分は、[風景]という形で神の視点を残してあるので、説明的な描写を多用したいときはこの視点を使います。
これは実は初代のガンダムで使っていた手法からヒントを得てます。
セリフの引用をするといろいろ問題がありそうなのでざっくりいうと。
アムロがランバラルとした会話、実際に交わされた会話と後日アムロが独房の中で回想するランバラルのセリフが全然違うものになってるんです(もちろん主旨はいっしょ)。
それまでのアニメやドラマは回想シーンといえば一度使ったシーンをそのまま流用するというのが普通だったので、この表現には衝撃を受けました(ガンダムが当時、"リアル"とされたのはこんなことも効いていたと思います)。
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ちょっとタネアカシ的な話をしてしまいましたが、この件はそれほどお話を読むにあたっての影響は出ないと考えてあえて書いてみました。
時系列がおかしくないか(この日記いつ書いた?)とか変な苦労もあるにはあるんですが。
もっともこれらはあくまで「書きやすい」という書き手の話で、読みやすさの点ではどうなんでしょうね。
作者のひとりよがりになってなければいいんですが…^^;
作者ページ
苦悶快人さんの日記
ネタバラシ的なタネアカシ的なお話
[作成日] 2015-08-05 22:40:02