『いやっ!』
尻が男の前に差し出された。
その谷間に男の熱い息がかかる。
背中にさわさわと鳥肌が広がっていく。
パンティの狭い生地が横にずらされた。
「いやっ!」
思わず声を上げる。
「なんだ、もう感じてるのか……」
ふっ、という笑い声がまじっている。
その部分の変化が自分にもわかる。
「今日は、これを試してみるか……」
男が低い声でつぶやいた。
なにをされるかわからない不安に、ぞくっと背中が波立つ。
なにか硬いものが、柔らかく開いた粘膜に押し当てられた。
それは動いていた。
ぶーん、ぶーんと、かすかに機械的な音を立てて、ゆっくりと回っている。
うねうねと動くその先端が、女の入り口をこね回す。
それは閉じている内部を乱暴にこじ開けながら押し入ってきた。
「いやっ!」
痛みに女の尻が前に逃げる。
「やっぱりお前には大きすぎるか……」
男はそう言ったが、やめる素振りを見せず、女の入り口を片手で広げ、それを浅く出し入れし始めた。
「いやっ!」
入れては、抜かれる。
入れては、抜かれる。
徐々にそのストロークは長くなっていった。
「いやっ!」
奥に入ってくる。
回りながら、狭い中を押し広げ進んでくる。
出し入れのスピードが速くなる。
入れては、抜かれる。
入れては、抜かれる。
「いやっ!」
もうだいぶ深くまで入ってきた。
今までこんな奥をかき混ぜられたことはなかった。
女が仰け反った。
もう少しで奥まで届く。
女がその最後のひと突きを覚悟したときだった。
突然、中で動きが止まった。
回転も止まった。
そして全部抜かれていった。
「いやっ、いやっ!」
女は無意識のうち尻を突き出していた。
男はふっ、と笑い声を上げた。
完
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
官能ベリーショートショート その1
[作成日] 2016-02-29 16:23:54
日記へのコメント
オチてませんでしたか…。
ま、たまにはこういう時もあります(笑)
ブログで新しい試みをしております。
今回はそこからの転載でした。
よろしかったら、そちらもどうぞ。
以上、番宣でした(笑)
ま、たまにはこういう時もあります(笑)
ブログで新しい試みをしております。
今回はそこからの転載でした。
よろしかったら、そちらもどうぞ。
以上、番宣でした(笑)
いつもの【オチ】は何処に…
シリウス様の「ショート・ショート」はついつい探してしまう。
まるで【パブロフの犬】のように
これは単純に【男と女の駆け引き】かしら?う〜ん(-ω-)
シリウス様の「ショート・ショート」はついつい探してしまう。
まるで【パブロフの犬】のように
これは単純に【男と女の駆け引き】かしら?う〜ん(-ω-)