『妄想会話』その12
仲の良い姉と弟 その2
姉:「入るわよ」
弟:「な、なんだよ急に、部屋に入るときはノックしてよっ!」
姉:「あ、今、なに隠した?」
弟:「な、なんでもないよ、あっちいっててよ」
姉:「見せなさい!」
弟:「ああっ、だめだよぅ!」
姉:「なに、これ? これ、あんたの?」
弟:「そ、そうだよ、べ、別にいいでしょ? 返してよ!」
姉:「へえー、あんたもこんなものに興味を持つ年頃になったんだ?」
弟:「友達も持ってるんだから、いいじゃん、別に……」
姉:「しょうがないか……男の子だもんね……じゃあね、そんなに興味があるんならね……お姉ちゃんの見せてあげるわ♡」
弟:「え、お姉ちゃんの?」
姉:「そうよ、特別よ。でも誰にも言っちゃだめだからね。お姉ちゃんだって恥ずかしいんだから……」
弟:「うん、わかった……」
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姉:「ほら、見て、お姉ちゃんの……」
弟:「こ、これがお姉ちゃんの? す、すごい……」
姉:「びっくりした? ほかの人はの知らないけど、お姉ちゃんのはこうなってるの」
弟:「触っていい?」
姉:「いいわよ、でも、そーっとね」
弟:「うん……(ゴクリッ)」
姉:「そう、ここ見て、ここは、お姉ちゃんにとっては大事なところなのよ」
弟:「すごいや、お姉ちゃんの……ここ、こんな色なんだ……」
姉:「あ、だめよ、そんなに乱暴にいじっちゃ」
弟:「あ、ごめん……でも、こんなの初めて見た!」
姉:「知らなかったでしょ? お姉ちゃんがこんなだなんて……嫌いになった?」
弟:「うんん、そんなことないよ……お姉ちゃん、すごいよ……お姉ちゃん、今度ぼくに教えて!」
姉:「ふふっ♡ まだ、あんたには早いかなあ?」
弟:「子ども扱いしないでよ! ぼくにだってできるよっ!」
姉:「わかった、わかったわよ。でも学校のみんなに言っちゃだめだからね。お姉ちゃんがこんなことしてるって」
弟:「うん、誰にも言わないよ。お姉ちゃんが、ガンプラ作りの名人だって!」
※ガンプラとはガンダムのプラモデルのことである。一部では根強いマニアがいる。
完
とりあえず、『姉と弟』がシリーズ化しました(笑)
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
小噺集 その92
[作成日] 2016-03-04 08:35:08