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永井 遥樹さんの日記
『よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜』あらすじ
[作成日] 2016-06-10 13:32:31
病院でお互いの気持ちを確かめ合った凪と美和。
ある日、凪が入院先で熱を出してしまう。
美和を求めるあまり夢うつつに襲いかける凪。
自分がしようとしたことに衝撃を覚えた凪は、美和を愛しく思いながらも触れられない日々が続いた。
高二になり、修学旅行の季節。
美和への気持ちや周囲の視線に苛立っていた凪は別の学校の生徒と問題を起こしてしまう。
周囲の信用が消え、自分自身も信じられなかった凪を美和は優しく諭す。
その言葉に一層愛しさを募らせた凪だが、セックスは卒業してから、と美和と約束を交わし東京へ先に帰った。
そんな中凪は兄の陸の先輩である神中ゆかりと出会う。
実はゆかりはかつて陸と付き合っていたこともあったが、性依存の為別れた過去があった。
夏祭りの夜、ゆかりに酔わされ無理やり犯されてしまう凪。
これにより凪と美和の間に亀裂が入ることはなかったが、陸は自分のせいだと己を責める。
聖夜、ゆかりは大学院をやめることを伝えるため陸を食事に誘い、自分は陸を本当に愛していたと告げる。
陸もそれを理解し、ゆかりを愛しているが赦すことは出来ないと言って二人は別れた。
心の中でゆかりを受け入れることの出来ない臆病な自分を責めながら、それでも笑って−−−。
一方で妹の陽菜乃はバレンタインの日に告白をし、野球部の斎藤克巳と付き合うことになった。
凪と関わりのある野球部員と恋仲になることを少し気にしていたが、兄は何も言わなかった。
時は流れ、凪たちは受験期に入る。
美和は先に推薦で合格するも、自分よりも勉強せず自分よりも成績が良い、とかねてから凪に対して感じていた嫉妬が大きくなっていた。
そして“いっそ落ちてしまえばいい”と思っていた矢先、凪が国立大学の前期に落ちたことを知る。
結局後期試験をパスした凪だったが、美和の中には嫉妬と罪悪感が残った。
そしてその気持ちを抱えたまま、二人はいつかの約束通り身も心も一つになったのだった−−−。