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『よくある恋愛モノ　～見えない心～』



北里　龍青（キタザト　リュウセイ）





彼は美和以上に融通の効かない（凪も言ってましたが）人物で、うっかりすると完全に自分勝手な悪役になってしまいそうで大変でした。

いや、自分勝手なんですけどね？

美和の頑固さというか真面目さは誰かに迷惑をかけるかどうかが基準ですが、対して龍青は自分が迷惑を被るかどうかですから。



青臭いですよね……言い方悪いけど。

ただ守るべきことを守っていれば上手くいくと思っている。

そしてそれを他人にも押し付ける。

そういう人間は凪のような"なんとなく"で出来てしまう人間に無性に腹が立つのでしょう。



ある意味二人は対極にいるのかも。



そんな二人が同じ女性と恋に落ちたのは偶然か必然か……。



少なくとも最後に恋関しては凪に負けを認めたのは良いことだったと思います。

その後星来のこともあるからこれで少しは懲りたかな(笑)？



でもバカ真面目でルール最優先な彼が美和と付き合ったのは実はすごいことなのでは。

きっと頭の中では美和を慰めるためとか、今は忘れて自分を求めているからとか、色々葛藤したんでしょうが。

そこで逆に開き直れたら凪にも負けなかったかもね……。



愛することに言い訳を付けたらもう終わりです。



何があろうと何と言われようと愛してしまう。奪ってしまいたくなる。

でも傷つけたくない。

……と、いうのが凪の方の葛藤です。



そりゃ負けますよね。



これを期に変わってくれたら生みの親としては嬉しいです(笑)