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永井 遥樹さんの日記
Character Profile No.12
[作成日] 2016-07-20 11:16:10
『よくある恋愛モノ ~見えない心~』
田島 悠(タジマ ユウ)
一番気持ちを描けなかったキャラ……というか描きにくかったです。
まずは美和と出会ったのが大学ということ。
そして作者の掘り下げが甘かったこと……。
凪を好きになる女の子に共通しているのは、皆いい子なのに彼の魅力にヤられて周りが見えなくなってしまうこと。
悠もそうで、凪の過去を聞いたときもしっかりと受け入れた優しい子です。
ただ今までの女子たちと違うといえばそれは美和と友達であるということ。
星来も今は友達?ですが、最初は美和をライバル視してましたからね。
単なる気持ちの押し付けではなく、凪の孤独を察したからこそ傍にいた。
それが彼に伝わったからこそ、凪も悠に多少の気を許したのでしょう。
でも龍青に対する美和の態度と同じく、そこにはどこかカリモノ感があって……。
だからこそデートで遅刻もしない。
手は繋げども指を絡めることもない。
それはそれ以上踏み込んでしまったら悠を美和として見てしまうから。
悠にも美和にも、罪悪感が募ってしまうからーーー。
最終的に凪に振られたわけですが。
どうせならもっとスパッと言って欲しかったよね……(笑)
あんな申し訳なさそうにされたらもう諦めようにも諦め切れません。
でもそこで引き止めない、引き止められないのが悠の良いところ。
もし凪に美和という存在がなかったら、本当に、普通に恋人同士にもなれたのでは。
本当に"罪な男"ですね、凪は(笑)
それから龍青との"共犯関係"について。
この関係を持ち掛けたのはどちらかといえば悠でしたね。
そこは彼女の短所というか、先ほど言った"周りが見えなくなった"結果かな。
最後はちゃっかり美和の隣に戻ってるし(苦笑)
でもいつも思うのは、この話はシリーズ通してキュンキュンと同時に等身大の感情を描いている(つもり)ですが、特に美和や凪よりもそれを支える脇役が一番人間らしいと思います。
ちゃっかり……あるじゃないですか(笑)
まぁ星来はちょっと別枠かな。お嬢だし。
このシリーズの題の"よくある"というのはドラマ的な展開としてだけでなく、日常の気持ちにも当てはまるという意味なのかもしれない……なんて、作者が今更になって思いました(笑)