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永井 遥樹さんの日記
妖しく哀しい彼女
[作成日] 2016-09-27 20:17:02
ーーーなんてもったいぶったタイトルつけましたが、今さっき見た夢の話です。
前半はまぁ割愛するとして。
後半がなんかドラマティックだったのでおひとつ(笑)
場面は、永井の家の近くです。
そこにはものすごい急な坂があり、そこを少し降りて左に曲がるとそれよりは緩やかな坂になり、家に辿り着きます。
急な坂を左に折れるのは、そこにマンションがあり行き止まるからですが、実は完全に行き止まりと呼べるものではありません。
なぜならそこにあるのはマンションの入り口ではなく、入り口へと続く下り階段だから。
一応一メートルほどのガードレール二つに仕切られてはいますが、ドアなどがあるわけではありません。
つまり下る勢いが良すぎると急な坂からガードレールの隙間を縫ってぽーん、と投げ出される可能性があるわけです。
事実わたくしも子供の頃スキップをしていて落ちかけました。
…って、前置き長くなったけどこの部分単なる場所の説明で内容にあんま関係ないやん!
とりあえず永井がどんな場所にいたのかだけはリアルに想像して頂けましたでしょうか?
ではでは、まずは永井が急な坂を下っているところから始まります(夢なので多少変なところもあります)↓
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公園でドッキリを受けたあと、遥樹はまだ胸の動機を押さえられないまま自転車を引いて坂を下っていた
辺りはすっかり暗く、住宅街には街灯の灯りが白く点々としているだけで人気もない
遥樹は角を左に曲がった
と、遠くの方から制服姿の女子が歩いてくる
長い黒髪を無造作に下ろした彼女の顔は、逆光のせいか真っ黒でよく見えなかった
遥樹の鼓動が再び速くなる
"い、いや、ただの通行人だろ…何をそんなに……"
だがゆらりゆらりと近付いてくる彼女の姿はとても普通とは言えなかった
"なんだよ…またドッキリかよ……マジふざけんじゃ……"
その時、少女が此方に向かって駆け出してきた
人間とは思えないほどのスピードで。
「う、わぁぁぁぁ!」
どっきりと思っていてもやはり怖いものは怖い
遥樹は自転車から手を放し全速力で坂を戻ろうとした
<続く>