『妄想会話』その9
「俺のメスになれ」
「いや、私にはもう決まった人が……あなたー!」
「ふん、呼んでも無駄だ、あいつは今頃俺がくれてやった外国女とちちくりあっているだよろうよ」
「うそよ、そんなこと!」
「あいつはな、お前より、尻軽な外国女を選らんだのさ、さあ、こっち来いよ」
「いや、やめて、うそよ、あの人に限ってそんなことないわ!」
「ふん、じゃあ、自分の目で確かめて見ろよ、ほら」
「いやあー、あなたー、そんなことー! 私ともしたこともない、そんないやらしいことをー!」
「わかったか、本能の前には、愛の誓いなんて無意味なものさ」
「ああ、あなた……」
「な、悪いようにはしない、俺と一発やれば、あいつのことなんか俺が忘れさせてやるから、ほら、見てみろよ」
「いや、そんなもの見せないで……」
「あいつより、デカいだろ?」
「いや、やめて、来ないで」
「なんだ、口ではいやと言っても体が欲しがっているみたいだぜ……お前も本能には勝てないのさ」
「ああ、だめ、いや、お願い、そんな、ああ、だめ、ああ、ああっー! あなたーっ!!」
息子よ、カブトムシの遊び方違うだろ?
完
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蒼井シリウスさんの日記
小噺集 その82
[作成日] 2015-06-29 09:40:44