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弓月 舞さんの作者ニュース
不良の定義
ゆりかもめ様
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レビューありがとうございます。浅はかとは健吾の事でしょうか?なるほど…ゆりかもめさんの持つ不良のイメージと、匠たちの関係とにはギャップがあったみたいですね(^^; ゆりかもめさんのご指摘は作者にとって新鮮でした。ありがとうございました!
この作品の題名にもある「不良」とは──?
人によって持つ定義も違うのですよね。改めて考えてみました。
↓↓↓ここからネタバレが少しだけあるかも
読みたくない方はUターンでお願いします(^-^)/
ドラマや漫画によく出てくる不良
教師や親に反抗的、でも仲間や友情は大切にして…
言葉で無理なら拳でわかりあおうみたいな。
──でも匠はそんな不良ではないんです
そんな清々しい不良ではないんです。
わたしにとって不良とは
「反社会的な人間」です。
例えば、わたしたちが親の言いつけを守ったり、仕事を期日までに仕上げたり、むやみに人を傷付けないのは、わたしたちが社会的な生き物だから。
反社会的な人間とは、社会的である事を嫌がる人たち。
それらを突き詰めたら…匠のように犯罪に手を染めるまでになるんです。自分に反抗する人間に、躊躇なく暴力を使うようになるんです。
健吾は、そんな反社会的な匠の生き様に憧れていました。
けれどある日を境に匠は変わってしまった。勉学など興味のなかった匠が、高校に通い…そして名門の大学に進んだ。
学歴や職歴は、社会の中で生きる人間であるからこそ必要とするもので
結局は、匠もそこに逃げようとしている
健吾はそれを《裏切り》と受けとりました。
匠にとって進学は復讐のためのひとつの手段にすぎないのだけれど、何も知らない健吾は匠をひどく恨みました。
憧れこその恨み
確かにそれは浅はかかもしれないけれど、彼の想いを少しだけ汲み取ってほしいなとも思います。
「ただの不良にも賞味期限だ…」
そう言った修一のように、健吾もいい加減に大人への階段を上り始めてくれたらいいですね。
人は結局、社会の中でしか生きられないようになってしまったから。
周りに認められることを求めずにはいられないようにできているからです。
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