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NEW 廉野 入鹿さんの作者ニュース

さよなら、すまいる
80年代のアイドルの曲名みたいなタイトルで失礼します。

禊(みそぎ)期間が終わり、私のハンドルネームから(すまいる)が消えます。

しょーもないニュースですいません。

最期なので私が何故『すまいる』という名前にしたのかをお伝えします。

ある日のことでした。
私がいつものごとく古本屋さんでBL、TLコーナーを漁っていた時のことでした。
ブヒる私の隣に帽子を目深に被った小さな人影がありました。
横目で見るとまだ中学生くらいの女子が震える手で18禁の書籍を物色していました。
私は適当に選んで購入したのですが、あの子が買えたかは不明です。
きっとレジで身分証明書の提示を言われ、追い返されてしまったのではないかと思うと胸が悼みました。
そして思ったのです。

あの子もネットで官能小説が読めれば、あんなに恥ずかしい思いをすることもなかったろう。
あの子にネットで満足できる官能小説を読ませてあげたい、と。

だから私は官能小説を書けるサイトを探しました。
そしてちょっと大人の~を発見しました。

私がそれまで小説を書いていたサイトはアダルト厳禁。書いたらペナルティというくらい厳しかった。
だからサイトを見つけてからどこまでの表現なら許されるのか、真っ先に調べました。
このサイトでのお約束というにっこり笑った顔のマークがある箇所をクリックし、調べました。

読む限り特に制限はなさそうでした。
安心した私はここで作品を書くことに決めました。
会員登録にはペンネームをつけなければいけません。
逸る私は先程このサイトのルールに書かれていたにこちゃんマークを思い出し、適当に『すまいる』というペンネームにしました。

これがすまいる誕生の話です。
実に下らない話ですいません。

あの子が私の小説を読んでくれたか、分かりません。
しかしあの子がいなければ官能小説を書くこともなければ、書籍になることもなかったでしょう。

ありがとう、名前も知らない女の子!!

そして、さよなら、すまいる。
[作成日]2015-08-05
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