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side B7
浮気娘と粉屋のカンタベリー調

ここのソイツと何処かのアイツが、引っ付いた離れたなどと性懲りもなく繰り返して日が暮れる、噂によれば事の始まりはどっかでコイツがちょっかいを出したってアイツの奥さんの知り合いの姉さんの従兄弟が直談判に及んだって話だが、そもそもそりゃ一体どこで？
とっくに喉元過ぎた恋の熱さをブリ返しては二人して寝込んで明け方の雄鶏よろしく旦那に怒鳴り込まれて左から右の風見鶏
どこかしこに、それこそ恋のヒントは無造作にブチまけられて愛の正解を出す気もさらさら無いならアイツとコイツが離れても、何処かのアイツが、これまたソイツの、これっきり一番重要な恋のヒント
火種は移り気、乾いたとこを隈なくアイツの赤い唇がソイツへのヒント、ソイツの差し出す指先にこれまた恋のヒント、浮ついてルフラン気取りで、ある事ない事どっからどこまで覚えがあってもなくても身を焦がし溺れる間もなく、とっくの昔よりなお早く世界は燃え尽きてしまったって訳