作者ページ
KETSU OH!さんの作者ニュース
(初期の跡地 より)動機 ⅲ(セリー区)
各主要部が、外観を含め自身の機能を失い、それらの僅かな共有部に名残を留めている。見かけ上は余剰部であるものの、置換能わざる大規模な機能がせめぎ合い、必要最小限な地点での譲歩を経て、セリー区としての現状に至る。
わけても高さを伴う箇所に於いては、均衡物の体を為した不安定な形状と相俟って、より多数の隣接、又は共有を促しながら、相応の中空部が形作られ、当初からの単なる空白を装う。
一体どれ程の規模から各主要部は消失を始め、いつ、どの範囲から共有が始まっているのかすら判別も容易では無くなる程、徐々に凡ゆる方向から失われてゆく。
見かけ上は緻密さを欠いて点になりつつも、それ自体の消失は、かつての機能が最大限に譲歩し合い、圧縮されたセリー区の要素としては、もとより含まれていない。
セリー区を誘発する為の顕な機能として、力だけが働いている一連の過程があり、その力が漸く発揮され現出に至る直前の、僅かな振れが、仮にセリー区と見做されている。
わけても高さを伴う箇所に於いては、均衡物の体を為した不安定な形状と相俟って、より多数の隣接、又は共有を促しながら、相応の中空部が形作られ、当初からの単なる空白を装う。
一体どれ程の規模から各主要部は消失を始め、いつ、どの範囲から共有が始まっているのかすら判別も容易では無くなる程、徐々に凡ゆる方向から失われてゆく。
見かけ上は緻密さを欠いて点になりつつも、それ自体の消失は、かつての機能が最大限に譲歩し合い、圧縮されたセリー区の要素としては、もとより含まれていない。
セリー区を誘発する為の顕な機能として、力だけが働いている一連の過程があり、その力が漸く発揮され現出に至る直前の、僅かな振れが、仮にセリー区と見做されている。