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その他・【奢れる若き薔薇どもの洒落者(ダンディ)】
『傷んだ薔薇の補に、哀しみを継ぐ・・』・・か、いや、やっぱりこれは、俺の柄じゃないな・・まあ、こんな感じで、ヤツの後を続けてるって訳だ。ガキの頃からの付き合いだったが、俺はどちらかって言うと、がさつでさ、自然と立ち振る舞いもぞんざいになる。気に入った女がいれば、すぐに身体で表しちまうしさ。俺が女といい具合になったって知った後も、澄ました顔で‘お幸せに’なんて抜かすもんだから、ヤツも、その女が好きだったなんて分かりっこない。俺は柄にもなく浮かれて、今考えりゃ、全く、とんだピエロだ。
でもな、女手ひとつでガキを育てるのは、楽なもんじゃない、てめえの身ってのは、毎日少しずつ擦り減らしながら、目の前にいる誰かに捧げ続けていくもんじゃないのか?

なのに、ヤツときたら!

勿論、初めの頃は、女の気持ちを汲んで、ヤツに少しでも近づこう、似せようと頑張ってみた、馬鹿げた事だが、ガキの頃から見慣れてたヤツの立ち振る舞いさえ真似ようとした。そしたら、女は泣くんだよ。俺に申し訳なくて泣くのか、ヤツを思い出して泣くのか、そんな事分かりっこないし、女にしたって、いちいち色々考えて泣く訳じゃあない。ただ、俺にしてみれば、女に泣かれるのは嫌だった。だから、今は、こんな感じで続けてる。どんなに、がさつだって、食って寝て、食わせて寝て、たとえヤツと、どんだけかけ離れようが、俺が続けていくしかない。

ああ、ヤツの話だったよな?何だか殆ど出来なくてごめんよ。頑張って思い出そうとはするんだが、ちょっとした洒落た仕草とか、そんな事ぐらいしか思い出せなくてさ。
『美に飢えて、薔薇どもを喰らう』
・・何にしろ、腹いっぱいにならないと、どうしようもないのにさ。いや、ヤツ自身の話になると、ほんのちょっとで終わってしまうんだよ。だから、俺が続けてる、どんな姿になろうと、肩叩かれて、ちゃんと終わるまではな。
一体誰に、だって?いや、そういう事じゃあなくてさ、てめえが勝手に終わっちゃいけない、って話だよ。
でもまあ、これと言って、何か大層な事がある訳でもないけどな。
[作成日]2023-05-15
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