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雪 碧子さんの作者ニュース
オスカー・ワイルドとグリーンカーネーション
今日更新したページに英国の作家、オスカー・ワイルドが出てまいります。
彼は「幸福な王子」という童話であまりにも有名なので、児童文学の作家と思われがちですが、実は耽美ロマネスク作家でもありました。
「ドリアングレイの肖像」は彼の美貌の恋人、ボジーをモデルにしたと言われています。
オスカー・ワイルドは同性愛者でした。
(厳密にいうとバイセクシャル)
19世紀末、美男で才能に溢れた魅力的な彼の周りには新進気鋭の芸術家たちが集まり、前衛的なパフォーマンスをしたりして、世の中に常にセンセーショナルを巻き起こしていました。
彼は緑に染めたグリーンカーネーションをジャケットのボタンホールに常に飾りました。
グリーンカーネーションは当時、同性愛者のアイコンだったようです。
彼は彼の作り上げる文学や舞台芸術で(戯曲作家でもありました)己のセクシャリティに対する批判やコンプレックスと闘っていたような気がします。
恋人のボジーは大変な美青年でしたが、同時に軽薄で我儘でした。
そのためにワイルドはかなりな迷惑を蒙りました。
余り人物的にも知的でも上品ではない父、侯爵は半ば脅迫のような形でワイルドを訴えました。
投獄され、ようやく出られた時、ボジーはワイルドの元には帰りませんでした。
その後、ワイルドは不遇のまま外国で客死します。
暁くんはきっと、ワイルドの人生を知っていたので恐れを感じたのでしょう。
同性愛者に厳しい国、英国に今居ることを。
見知らぬ異国に居て偏見に晒されることを。
その心の内を春馬さんは分かっています。
けれど、彼は死ぬ瞬間まで、全力で暁くんを守るでしょう。
春馬さんの心にはきっと永遠に枯れることのないグリーンカーネーションが生き生きと咲き誇っていると思うのです。
彼は「幸福な王子」という童話であまりにも有名なので、児童文学の作家と思われがちですが、実は耽美ロマネスク作家でもありました。
「ドリアングレイの肖像」は彼の美貌の恋人、ボジーをモデルにしたと言われています。
オスカー・ワイルドは同性愛者でした。
(厳密にいうとバイセクシャル)
19世紀末、美男で才能に溢れた魅力的な彼の周りには新進気鋭の芸術家たちが集まり、前衛的なパフォーマンスをしたりして、世の中に常にセンセーショナルを巻き起こしていました。
彼は緑に染めたグリーンカーネーションをジャケットのボタンホールに常に飾りました。
グリーンカーネーションは当時、同性愛者のアイコンだったようです。
彼は彼の作り上げる文学や舞台芸術で(戯曲作家でもありました)己のセクシャリティに対する批判やコンプレックスと闘っていたような気がします。
恋人のボジーは大変な美青年でしたが、同時に軽薄で我儘でした。
そのためにワイルドはかなりな迷惑を蒙りました。
余り人物的にも知的でも上品ではない父、侯爵は半ば脅迫のような形でワイルドを訴えました。
投獄され、ようやく出られた時、ボジーはワイルドの元には帰りませんでした。
その後、ワイルドは不遇のまま外国で客死します。
暁くんはきっと、ワイルドの人生を知っていたので恐れを感じたのでしょう。
同性愛者に厳しい国、英国に今居ることを。
見知らぬ異国に居て偏見に晒されることを。
その心の内を春馬さんは分かっています。
けれど、彼は死ぬ瞬間まで、全力で暁くんを守るでしょう。
春馬さんの心にはきっと永遠に枯れることのないグリーンカーネーションが生き生きと咲き誇っていると思うのです。
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