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雪 碧子さんの作者ニュース
私の宝物の一冊
私には
「生まれて来てくださってありがとうございます。
作家になってくださってありがとうございます。
今、生きていてくださるだけで幸せです。
どうか末長く長生きしてください」
と、熱烈ラブレターを出したい作家さんがいます。
そのひとの名は、皆川博子さん。
耽美幻想ロマネスクミステリー小説をお書きになる方なのですが、なんと!御年93歳!
けれど今なお、新作を発表してくださる凄い方です!
皆川さんの小説はどれも素晴らしく、一冊を挙げるのが難しいのですが、強いて挙げるとするなら
「死の泉」
です。
(舞台化もされています)
何が凄いのかと言うと、その美しく絢爛たる世界観はもちろんのこと、文章を読んだ途端、その風景がまるで映画のように脳裏に浮かび上ってくることです。
…第二次大戦下ドイツ、レーベンスボルン、謎めいた美貌の少年たち、ボーイソプラノ、双頭のカストラーテ、古城に眠る名画、地底湖に浮かぶ舟…。
最後のページを読み終わった時の衝撃は、今も忘れ得ません。
まさに、美と愛と悪の溶け合う物語の坩堝に放り込まれた私でした。
今でも読み返す度に、その感動は色褪せることなく私の胸に迫ってきます。
私の宝物です。
バイブルです。
そんな一冊に出会えた私は、大変な果報者だと、心の底から思うのです。
「生まれて来てくださってありがとうございます。
作家になってくださってありがとうございます。
今、生きていてくださるだけで幸せです。
どうか末長く長生きしてください」
と、熱烈ラブレターを出したい作家さんがいます。
そのひとの名は、皆川博子さん。
耽美幻想ロマネスクミステリー小説をお書きになる方なのですが、なんと!御年93歳!
けれど今なお、新作を発表してくださる凄い方です!
皆川さんの小説はどれも素晴らしく、一冊を挙げるのが難しいのですが、強いて挙げるとするなら
「死の泉」
です。
(舞台化もされています)
何が凄いのかと言うと、その美しく絢爛たる世界観はもちろんのこと、文章を読んだ途端、その風景がまるで映画のように脳裏に浮かび上ってくることです。
…第二次大戦下ドイツ、レーベンスボルン、謎めいた美貌の少年たち、ボーイソプラノ、双頭のカストラーテ、古城に眠る名画、地底湖に浮かぶ舟…。
最後のページを読み終わった時の衝撃は、今も忘れ得ません。
まさに、美と愛と悪の溶け合う物語の坩堝に放り込まれた私でした。
今でも読み返す度に、その感動は色褪せることなく私の胸に迫ってきます。
私の宝物です。
バイブルです。
そんな一冊に出会えた私は、大変な果報者だと、心の底から思うのです。
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