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こんにちは。

　今日の義両親との駆け引きを見ても、雪鈴は深窓育ちではあっても、けして世事に疎くはないようです。

　雪鈴の本音としては、亡き夫ハソンの病を交換条件のようには使いたくなかった。
　わずか数日の縁でも、彼とは夫婦であったし、義両親からも庇ってくれた優しい男でした。
　そんな彼の不幸な最期を取引に使いたくはなかったのです。

　ただ、義両親は自分たちの名誉を保つために、他ならない雪鈴自身の生命を犠牲にしようとしています。
　しかも、何の心の痛みも良心の呵責もなく、平然と生命を差し出せと要求してくるのです。

　そんな人たちを相手に闘うには、ハソンの病ー義両親にとっては触れられたくない問題を持ち出すしかありませんでした。

　しかし、義両親は雪鈴の考えるような「常識」が通じる人たちではありませんでした。
　まだしも義父の方は少しは話が通じそうですが、義父は義母に頭の上がらないため、話になりません。
　
　雪鈴の生命は最早、風前の灯火のように揺らいでいます。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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