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こんにちは。

　何とも痛ましい出来事でした。

　改めてこのシーンを読み返しながら、かつて大昔には、本当にこのような残酷なことがあったのかと思いました。
　心がしんと冷えるような、あまりにも理不尽なしきたりに怒りを憶えるような気持ちです。

　雪鈴にとっては、実家と両親が最後の頼みの綱でした。
　実の両親からも突き放された時、彼女の何とか保ち続けていた心も折れてしまったのかもしれませんね。
　特に、お母さんの別れ際のせりふー生まれてくる赤ちゃんのことしか、もう考えていないような言葉は、既に雪鈴は死んだものと諦めるいるような口調でしたから、雪鈴は母親のあのひとことで、最後まで振り絞っていた生きる気力を奪われてしまったのだと思います。

　母親に悪気はなかったのかもしれませんが、絶対に口にしてはならない言葉でした。

　しかし、崖から飛び降りた雪鈴は世にも不思議な美しい銀蝶に遭遇します。

　これから先、この銀蝶はしばしば雪鈴の前に現れることになります。

　それでは本日もよろしくお願いします。

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