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こんにちは。

　文陽君、どうやら都にいた頃は相当「ならした」ようですね。

　ところが、本人の回想シーンでもあるように、
　実は都落ちして北の田舎町に隠棲してからというもの、彼はまるで憑きものが落ちたような落ち着いた日々です。

　都の悪友たちは、当初は文陽君が早々に都に逃げ帰ると読んでいました。
　しかし、彼らの意に反して、文陽君はすっかり田舎町の生活が気に入ってしまいました。
　都暮らしの頃は、正直なところ、自他ともに認める女好きで、女の肌なしでは眠れないのではーと友人たちから、からかわれるほどでした。

　文陽君自身がなにより自分の変わり様に驚いています。

　そして、彼が都からセサリ町に移り住んだことが、雪鈴との偶然の出逢いをもたらしたのでした。

　二人の出逢いが偶然であったのか、はたまはた必然であったのか。
　それは、後に明らかになるかもしれません。

　それでは、本日もよろしくお願いします。
　

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