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こんにちは。

　雪鈴は婚家では義両親に死ねと迫られ、彼女が自害しないと見るや、殺されそうになりました。それで、婚家をついに逃亡したわけです。

　また、最後の頼みの綱と信じていた実の両親にでさえ、最後の最後で見放されました。
　まだ、16歳。
　当時ではもう立派な適齢期ではありますが、今でいえば高校1年。

　また、当時だとしても、本当にまだ若いことに変わりありません。
　小さな心はもう、傷だらけでした。
　崖から飛び降り、真冬の冷たい川に長時間浸かっていても、奇跡的に生命をとりとめたけれど、たとえ身体は回復しても、心に受けた傷が癒えることはなかったのです。

　そんな雪鈴の絶望しそうになっていた心に寄り添い、彼女の生きようとする支えになったのが文陽君でした。
　たとえ老人であったとしても、彼が雪鈴の癒やしとなったことは間違いないでしょうが、それが若くてイケメンであったとしたらー。

　二人が想い合うようになるのも、ごく自然なことかもしれませんね。

　それでは、どうぞよろしくお願いします。

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