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こんにちは。

　コン自身は雪鈴への恋情を自覚はしていたものの、それが「愛」と呼べるものかどうかまではイマイチ自信がなかったようです。

　今までの彼の華麗な女性遍歴を見れば、自分でも分かりかねるのは仕方ないかもしれませんね。

　何しろ、雪鈴と彼はまだ出逢って日も浅く、更に雪鈴は謎が多いーどころか、何かといわくつきの身の上のようです。
　コンは彼女については名前しか知らないのです。

　しかし、恋に落ちるのに時間は関係ないと昔の人も言いました。
　そのことを、彼は身をもって知ることになります。

　都では夜毎、美しい妓生と浮き名を流し、「天下の色男」ともはやされた文陽君が人生26年で初めて本気の恋をした瞬間でした。

　更に、彼は意外な形で雪鈴の過去を知ることになりー。


　それでは、本日もよろしくお願いします。

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