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こんにちは。

　とうとう、コンがすべてを知るときが来ました。

　元々、彼は「見かけ倒しの遊び人」、つまり、見た目ほど放蕩者ではありません。良識も誠実さも兼ね備えた大人です。

　ですから、郡守から「逃げ出した崔家の若嫁」の話を聞かされた時、感じたのは烈しい憤りでした。もちろん、鬼のような崔家の主人夫婦に対しての怒りです。
　裏腹に、逃げ出した若嫁に対しては同情的でした。

　ー可哀想だが、鬼の巣窟に嫁入りしたのが運の尽き。

　まさに、その通りだったのでしょう。
　
　雪鈴にとっては、夫ハソンが早世したのと同様、避けられない運命でした。
　しかし、彼女は可憐で可愛らしい見かけによらず、内に「自分」をしっかりと持っています。当時の女性としては珍しいその性格は、与えられた理不尽な運命に屈するのを良しとしませんでした。

　崔家の義両親から逃げ出したことは、雪鈴にとっては「この世の理不尽」への抵抗であり挑戦だったのです。

　コンはまさか、その「哀れな若嫁」こそが自分の庇護している少女だとは思いもせずにー。

　ところで、郡守のおじさんは、コンと対照的です。
　見かけもそうなのですが、「賄賂に弱い、典型的小役人」タイプ。
　今回も、義父からたっぷりと賄を受け取っていたのですが、、、

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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