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おはようございます。

　どうやら、ハクビ村というのは、かなりの因縁がある村のようです。
　70年前に初めて「龍神の花嫁」が捧げられたはずなのに、公式記録には一切、残っていない。代わりに、「暴れ狂う大蛇を鎮めた儀式」が公的記録として残っているだけ。

　村役たちは、この「大蛇鎮めの儀式」こそ「生け贄」だったと推測します。

　更に、記録に残る一件とは別に、十数年前にも村の幼い少女が突然、行方不明となりました。そのときも、龍神が棲んでいるという洞窟ー川の源泉で娘の亡骸が見つかったのです。
　しかも、杭に括り付けられたその姿は、あたかも「龍神」へと捧げられる供物のようでもあり、当時、村人たちはひそかに同じ村の誰かの仕業だと囁き合ったのでした。

　この事件は、いまだに犯人も詳細も不明のままです。

　雪鈴とコンがこれから向かおうとしている村は、まさに、そんな忌まわしい伝説と因習にまつわる村なのです－。

　それでは、本日もよろしくお願いします。
　

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