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おはようございます。

　セサリ町のコンの屋敷に、都から王命を携えた使者が到着しました。
　その内容は、コンにただちに都への帰還を促すものでした。

　ただ、何故、急に戻らねばならないのか、その辺りについては一切触れられていません。

　コン本人より、乳母のスチョンの方が何か王の怒りを招くようなことがあったのかと心配しています。

　王命とあれば従わないわけにもゆかず、コンはスチョンと雪鈴の二人を伴い、数年ぶりに都へと戻りました。
　セサリ町に来たときと同様、身軽な帰還でした。

　しかし、都でコンを待ち受けていたのは、「忘れられた末端王族の庶子」には不相応な好待遇ばかり。
　一方、雪鈴もまた新しい環境に慣れることができないでいます。
　名家のお嬢さま育ちとはいえ、やはり田舎町で生まれ育った彼女にとっては、生まれて初めての都でした。
　コン、雪鈴、スチョン、それぞれの思惑を知らぬげに、彼らを取り巻く状況は奔流のように流れ始めていますー。

　それでは、本日もよろしくお願いします。
　

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