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おはようございます。

　コンにとっては久しぶりの都どころか王宮です。

　王族とはいえ、コンは格式ばったことが嫌いだし、あまり身分の差というものに重きを置いていない人柄でした。
　数年ぶりに都に呼び戻されたのも、王宮に召し出されるのも、彼にとっては大きな迷惑以外の何ものでもないのです。
　しかし、そんな彼の気持ちに反して、年上の国王は彼にどこか息子に対するような親密さで接していました。
　
　そのことさも、彼には迷惑でしかなかったのですがー。

　そして、国王の口から「極上の美女を側に置いている」と言われ、コンは驚愕するのでした。
　後に国王は雪鈴とも運命的な出会いをすることになりますが、既に雪鈴本人に逢う前から、彼女の存在を知っていたことになります。
　それを示す国王の言葉でした。

　それでは、本日もよろしくお願いします。
　

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