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おはようございます。

　国王がコンを気に入り、可愛がる理由ー。
　今日のところをご覧頂いて、お判り頂けたかな～と思います。

　政治には無能・無関心といわれている王ですが、画や書をよくし、その技術は当代一流の画家や楽師にも勝るほどです。
　コンもまたそれに匹敵するほどの技術を持つ稀少な人物ですから、国王は自ずと側に置きたがるのでしょう。

　しかし、国王がコンに肩入れするのは、実はそれだけが理由ではありませんでした。

　政治には向いていない王様ですが、愚かな人ではありません。人を見る眼は、ちゃんと持っていました。
　国王は、コンがまだ幼い頃から、ずっと彼を見てきました。一見、流されるまま良い加減に生きているかのように見えるコンの中に、王としての優れた資質があると見抜いていたのです。

　ですが、コン自身は早くももうセサリ町での穏やかな日々に戻りたくなっている有り様です。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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