パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

おはようございます。

　大好きなコンをこれでもかというほど残酷な言葉で傷つけながら、雪鈴の心も泣いていました。

　コンがこんな酷い女、打算で男を乗り換える女のことなんて早く忘れてくれることを願いながらー。


　一方、コンは最愛の女に「捨てられた」という事実を受け止めきれないでいます。
　かつて彼は「天下の色男」として名を馳せたプレイボーイでした。しかし、彼が信じられなかったのは昔と今の落差ではありません。

　木鈴ほど打算や栄達、玉の輿に欲がなさそうな女はいないーと信じていたのに、雪鈴が突然、豹変したことが信じられなかったのですね。

　ですが。

　ここで、コンも居直りました。

ーたとえ、そなたが俺を捨てたのだしても、俺は必ず王になって、そなたを取り戻してみせる。
　暗い気持ちで決意したコン。

　かつてはあれほど愛し合い、幸せ一杯だった二人が憎しみさえ抱くようになるとは哀しいことです。

　さて、場面は変わって、舞台は王宮へと移ります。
　後宮入りした雪鈴は、文字通り「王の女」となりました。もちろん、雑用だけしていれば良い女官として召されたのではなく、「側室」扱いです。

　雪鈴の新しい波乱に満ちた日々が始まろうとしていますー。

　それでは、本日もよろしくお願いします。
　

| 関連小説リンク |