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おはようございます。

　人の縁とはつくづく判らないものですね。
　雪鈴は王宮で予期せぬ人と再会します。その人は、他ならぬ雪鈴の実兄でした。

　第一話辺りにも触れたと思いますが、まだ年少で都の高官に強く望まれ、婿養子に入った優秀かつ美貌の二番目の兄です。

　当時、妻となった令嬢は兄より六歳も年上でしたが、雪鈴の兄は義父の望みを見事に叶え、科挙に二等で合格したばかりか、六歳年上の夫人との仲も睦まじく早々に跡取りの男児と娘を儲けています。

　むろん、兄は雪鈴の｢死」を知っていましたが、、、
　誰でも死んだはずの妹と、しかも王宮で再会したとなれば愕くのも無理はないですね。

　一方、雪鈴のお付きの馬尚宮はハラハラし通しです。
　幾ら「兄」と言われても、雪鈴の出自はすべて不明ということになっているのですから、にわかに信じられないのも無理はありません。
　傍目には、王の側妾が若く美しい男と仲良く語らっているようにしか見えないのが現実です。

　万が一、このことが王の知るところになればー。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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