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おはようございます。

　この日、雪鈴は初めて王から「衝撃の真実」を伝えられました。
　まだ三十代後半、十分に若いはずの国王は幼い頃の病によって子供が望めない宿命を強いられていました。

　しかし、王は自分以外の男の子を妊娠している雪鈴に対して、信じられないほど寛容でした。


　コンが雪鈴を手放せないほど愛しているように、どうやら王も雪鈴をかなり気に入っているようです。
　また、王自身の言葉が示すように、「予期せず【父親】になれる」というこの偶然をむしろ歓迎しているのかもしれません。

　ですが、、、

　雪鈴にしてみれば、かなり複雑な心境になるのも当然かもしれませんね。

　むろん、王の態度は通常であれば考えられないほど慈悲深いものです。本当なら、妊娠が判明したその場で叩ききられても文句は言えないのですから。

　とりあえず、王が怒ることもなく、最大の危険は回避でき、お腹の子を守ることができたのではありますが、これからどうなるのかー。

　雪鈴の心は重く沈むばかりです。

　そして、当然、お腹の子の実の父であるコンは、まだ雪鈴の妊娠を知りませんー。


　それでは、本日もよろしくお願いします。

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