パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

こんにちは。

　雪鈴が懐妊中の御子の性別は、まだ判りません。今なら早くて中期以降になれば、エコーで簡単に判るのですが💦

　従って、今のところ「ただ一人の王位継承者」を妊娠している彼女は、他の大勢の側室たちのように王宮を去るわけにはゆかないのですね。

　コンは即位したとはいえ、正妃どころか側室もおらず、御子もいませんから、目下は雪鈴のお腹の子が「次の王」の資格を有しているのです。

　つまり、無事に出産を終えるまで、雪鈴の存在は嵐の目、騒動の元になりかねず、また雪鈴自身も身動きが取れない状態です。

　妊娠初期の妊婦には、かなりのストレスになるかもしれません、、、

　そして、気分転換に出かけた雪鈴は、郊外の寺で意外な人物に出会います。

　それは、コンー今は国王となった文陽君の乳母スチョンでした。
　主人であるコンにも、結構言いたい放題で、第一話辺りには頻繁に登場したので、憶えて下さっている方もいらっしゃるかと思います。

　まだ身元不明だった雪鈴にも偏見なく接してくれ、雪鈴はスチョンを全面的に信頼していました。
　前王の側室という立場になり、スチョンとの接触は一切なくなりましたが、久しぶりの再会に雪鈴は懐かしさと慕わしさで一杯になったのです。

　ですがー。

　スチョンの方は、別人のように冷淡でした。

　何故なのか。

　前王がコンの邸に不意打ちで訪れたあの日、雪鈴とコンは残酷な運命な引き裂かれました。そして、雪鈴が陽祖と出会う直前、スチョンは雪鈴に
ー王様にお茶を出してください。

と、頼んだのでした。

　実は、陽祖と雪鈴の出会いは、あらかじめ仕組まれたものだったのです。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

　

| 関連小説リンク |