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弓月 舞さんの作者ニュース
切ない話は好物ですが
切ない展開が好物なわたしですが
さすがに今回の章は…書き出す手が止まったのを覚えています。そのくせ、一度始めたら怒涛のスピードでしあがったのですが。
シアンとオメル。お互いに好意的で、相手が傷つかないように立ち回ったはずなのに、噛み合わないどころか、裏目に出てしまいました。
このタイミングで頂いたレビューだったので、どんな反応なのか少し怖くてどきどきしてしまった作者です( ゚∀ ゚)
■ こむぎ 様
シアンの足を引っ張った…本当にそうですよね。断片的に得た知識で、彼にできうる最善を考えたオメルですが、結果としてシアンを窮地に立たせてしまいました。どれだけ悔やんだ事でしょう。オメルの自白によって死はまぬがれたシアンですが、またひとつ大切な物を失ったようです。最後には幸せを掴めるといいですね。
■ にん 様
はじめまして ˶˙ᵕ˙ )ノ゙ 異国のお話で、世界観が少し複雑かもしれませんが、どっぷり浸っていただけて嬉しいです。賤人(架空の身分ですが)という立場から王宮警備兵にまでのぼりつめたシアンは、バヤジットが言うように強い人です。そしてその内に隠した計り知れない " 影 " も、また彼の大きな魅力ですね。
後書きでふれようと思っていたのですが
このオメルというキャラクター、見事に作者の予定を狂わせてくれました。
物語序盤の、主人公の話し相手ぐらいの軽い気持ちで登場させたのに…。けっこう書き進めた後になって、今回の展開が頭に浮かびました。わたし自身も驚きつつ、でも腑に落ちてしまいました。
明るい性格ですが、今まで誰も味方がいない環境で育った子です。
そんなオメルにとってシアンの存在は大きい。だからたとえ突き放されても、彼を救いたいと行動を起こしたはずなのです。
そして、「ボクの夢をシアンにあげる」という言葉。
そう言った彼の真意に、わたしは物語の最終章を書きながら、やっと気付きました。
…最後、読者の皆さんにも知ってほしいです。
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