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おはようございます。

　昌がたまたま最初に行った先が松月楼で良かったー。

　賛はその想いを捨てきれませんでした。
　世間知らずの昌なら、あくどい他の遊廓の女将にかかれば、欺されて陰間茶屋へ売り飛ばされていた可能性は高いからです。

　女性のように美しく着飾った男娼たちばかりがひしめくという、伝説の妓楼が色町にはあるといわれています。
　しかし、実際に、そのようなものが存在するのかを知る人はいません。何故なら、衆道であるという客の好みを隠すため、見世は他のごく普通の妓楼と同じ体裁で営業しているからです。

　初恋の少女、憧れの金木犀の君でもある昌と二人きりになれた賛。

　予期せぬ再会でも、やはり「彼」への想いは褪せるどころか、かえって彼と色々な話をして深まるようでー。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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