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おはようございます。

　私は元々、日本史が好きで、日本の江戸時代を舞台にした作品を書いていました。書くのも好きですが、読むのも負けないくらい好きなので、優れた作家の方が書かれた小説をたくさん読みあさりました。

　江戸時代を舞台にした小説は、吉原を題材にしたものも多いですね。
　ご存じのように、江戸時代の幕府からも認められた公認の一大歓楽地帯です。

　読めば読むほど、知れば知るほど、遊廓という特殊な世界は何と美しく残酷で儚いものかと思うようになりました。

　どれだけ熱い囁きを交わし合っても、客は翌朝には家庭に戻ってゆきます。
　絢爛と輝く不夜城で咲く幾つもの恋の花。
　それらの殆どが一夜限りで散ってしまいます。

　かといって、遊女が本気になればなったで、また果てに待ち受けるのは地獄です。

　ー男に惚れさせても、男に惚れさせちゃいけないよ。

　廓の女将ややり手婆が遊女たちに言い聞かせたのも、判るような気がします。

　さて、昌は遊廓で働いてはいますが、もちろん妓生ではありません。
　また、「女性」でもありません。

　これから先、若い二人の関係がどうなるのかー。
　ただ一つだけ言えるのは、色町を去る賛は固い決意をしていたことだけでした。

　ー僕は君がどんな道を選ぼうと、ずっと君の側で支える。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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