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おはようございます。

　コンと雪鈴には、賛、陽善大君という立派な息子がいます。それぞれ、16歳と15歳。
見た目も父王に似て凜々しく優美な貴公子で、聡明でもあります。

　しかし、兄である賛は世子という立場にありながら、報われぬ恋に身を灼くあまり自棄になり、放蕩王子になってしまいました。また陽善大君はといえば、元は真面目な兄とは真逆で、最初から女官をいやらしい冗談でからかってばかり、女好き遊び好きで、臣下たちからの評判もイマイチです。

　かねてから、朝廷の重臣たちは、自国の明日を担う王子達の素行不良には眉をひそめていました。

　それでも、国王は息子たちの悪ふざけ？　を大目に見てきました。臣下たちはそれを
ー殿下は中殿様に甘いから、息子たちにも甘いのだ。
つまり、雪鈴へのコンの寵愛が原因だと誤解してきました。

　ですが、第一部の初盤にもありましたように、コンは文陽君時代は夜毎、遊廓でならした遊び人でした。第二部で、そこまでコンの心情は描いてはおりませんが、恐らく父親になったコンは自身の若い頃を思い、息子たちもいずれは眼が覚めるだろうと見守っていたのだと思います。

　が、、、
　賛が桂花を巡り、遊廓で乱闘騒ぎを起こして以来、臣下たちの世子に向ける眼はより厳しいものになり、コン自身ももうのんびりと構えている事態ではなくなりました。

　世子としての賛の立場が揺らぎ始めていますー。

　それでは、本日もよろしくお願いします。

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