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文章の癖
少し前に、文章の癖について面白い話を聞きました。

AIに複数の文章を読ませると、それらが同じ人によって書かれたものかどうか、ある程度分析できるそうです。

もちろん、AIが何でも見抜けるわけではありません。
文体は意識して変えることもできますし、校正や編集が入れば印象も変わります。ジャンルによっても、文章の呼吸は大きく変わるでしょう。

それでも、一文の長さ、改行の仕方、句読点の打ち方、会話の間、感情の置き方、よく使う言葉。そうした細かな部分には、書き手本人の癖が残るのだとか。

考えてみれば、小説を書くというのは、自分の内側にあるものを文章にする行為です。どれだけ名前を変えても、どれだけ雰囲気を変えても、完全に別人の文章になるのは、案外難しいのかもしれません。

過去には、文章の癖がきっかけで書き手が特定された有名な事件もあります。文章の癖から逮捕状を請求できた世界初のケースです。ドラマにもなっていましたね。それくらい、言葉にはその人の思考や呼吸が残るのでしょう。

これは小説だけの話ではないのかもしれません。感想やレビュー、何気ないコメントにも、その人らしさは出るものなのかなと思いました。

ネットでは、名前を変えることは簡単です。でも、文章まで完全に別人になるのは、なかなか難しい。

そう考えると、文章というものは面白くもあり、少し怖くもありますね。
[作成日]2026-06-10
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