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禁断背徳の鎖外伝・秘め事談話
261

早乙女美紀

それは私も同じだよ。
ずっと紀永に触れられていたい。

262

早乙女紀永

こうして私が外に出るのは稀な事。

本当は……
今すぐ屋敷に帰り、不安そうにしているだろう美紀を抱き締めたい気分だよ。
勿論それ以上も……
分かるよね、美紀?

263

早乙女美紀

(あぁもう、チャットでさえ、サラッとこんな言葉が出て来るんだから!)

……紀永……

264

早乙女紀永

本音だよ。
私だけを見てくれる美紀で居て欲しい。
私で喘ぎ乱れる美紀を見ていたい。
……本気だからね。

265

……暫しの間……
美紀は赤面、そして乙女心は紀永の言葉に大打撃中。

266

早乙女紀永

美紀?

267

早乙女美紀

(ど、ドキドキしたなんて……言えないでしょう)

き、紀永。
これチャット……。

268

早乙女紀永

ん?
個人チャットなのだから、誰にも見られないよ。

見えないが、美紀がどうしているか手に取るように分かるかな?
動揺してたね美紀?隠せていないよ。

269

早乙女美紀

う、うん。
だって、こんな事を書くんだもん。

270

早乙女紀永

本気の表れ。
いや、こうしたいという私の願望。

美紀の唇を奪い、また見えない場所に痕を残し、美紀が私のものだと実感したいのだろう。
離れれば離れる程、その想いが強くなるようだ。

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