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仁科悠人
上杉組、前にトラブルになったと記憶しています。
今回も余計な事にならなければ良いですが……。
とにかく、何時も通りに裏からの手配は抜かり無く、今はそれだけです。
ルーク・ガルシア
分かりました。
探りながらも維持させます。
仁科悠人
頼みましたよルーク。
……向こうが動かなければ、此方は何も出来ません。
静観するしか無い、例え何があろうとも。
アリアンロッド
ユウト変わった、前だったら強引に介入してたのに。
そしてユウトが線を薄くしているから、僕は全く介入出来ない。
ただ見ているだけ。
仁科悠人
私はまだ仁科悠人をしていたいんでしょう。
心地良いですよ、普通の人間と同じく行動するのは。
もう少しだけ……。
私は仁科悠人で居たい。
アリアンロッド
……ユウト。
ルーク・ガルシア
それが盟主のお心でしたら、自分達はそれに従うのみ。
後方支援はお任せ下さい。
仁科悠人
えぇ、ルークに任せます。
……せめて違和感が無い内は、私は今のまま。
何時かは無理が出るでしょうが、出来る限り人間で居たいんです。
私の我が儘ですね。
後は頼みますルーク、アリアン。
誰も居ない屋根の上で、仁科は願う。このままでいて欲しいと。
嵐の前の静けさ。
この時の仁科は詠む事が出来なかった。
……後々の後悔。
今は仁科でも気付けない。
美波は本郷と一緒に眠り、仁科は屋根の上。
櫻澤は外出し、宮野は?
騒がしい1日も此で終わり。
でも、明日が無い夜などは無い、明日もまた騒がしいのだろうか?
……それは別話になる。
了
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