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ウメコ
(美波ちゃん、アタシのせいで…)少しだけど包帯に緑の血が滲んでたのが見えて、悪いことをしたような気分になった。(アタシリーダー(自称)失格じゃん…)ディアの声かけに気づけないほどすごく落ち込んでた。
ディアビリア
『ウメコ、聞いてる?おーい。』あまりに落ち込みが酷くてぜんぜん聴いてないや。美波の手当てをしにすぐに駆けつけてくれたのはとてもありがたかった。ウメコ、キミはどこまでもまっすぐないいコじゃないか。
センちゃん
『ディア一人じゃ、料理は大変でしょ?俺手伝うよ。』美波に代わり、ディアと二人で俺とウメコが注文したチーズinハンバーグの調理を協力。詫びるディアだったが、料理は平気だよ。独り暮らし長かったからね。
センちゃん
野菜は予め切って準備してあったので味付け済みの肉ダネと溶けるチーズとを一緒にこねてフライパンへ。『おぉ慣れてるね。センの料理も見てみたいよ』とディア。食文化が豊かな国に産まれてよかったと心から思う。
センちゃん
やっと俺たちの注文したメニューが出来上がり、ディアと二人で運ぶ。『ウメコ、待たせたね。』肉の焼ける音にウメコが立ち上がって大喜び。さっき、ホージーと拓也もそうだったと。みんなして子供みたいだな。
近藤美波
いくら手をケガしたと言っても、何もしないのは嫌なので、空いたグラスやお皿などの片付けをしていたら、『ケガした手で食器触ったら不衛生じゃないか。座って休んでていいよ。』とお姉ちゃんに止められちゃった。
戸増拓也
美波はデスクワークは苦手だから、デカベースでも事務作業のときはバランスボールに座らせているんだって。僕の隣が空席なので来るかと誘ったが、何もしないのは嫌だと。僕がイスを引くと顔を赤らめて座った。
センちゃん
さすが、父親に似て紳士だね拓也は。こんなイケメンにリードされたら、誰だってコロって落ちるだろうね。美波は任務とプライベートの棲み分けははっきりするタイプだから上官や後輩が異性でも嫉妬しないってさ。
ホージー
美波のヤツ、長時間座るの苦手だからな。退屈みたいで寝ちまうんだ。バランスボールのぷにぷにした感触が落ち着くようで、他の星のベースとの合同研修のときも、ムリを言ってリモートで参加させてもらったほどだ。
ウメコ
センさんとディアが作ってくれたチーズハンバーグが美味しくて、あっと言う間に無くなっちゃった。美波ちゃんが作ったガーリックバターライスが余ってるって話があったから追加注文しちゃった。香ばしくて美味しい!
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